肝臓

ソラフェニブIII相

切除後、アジュバント第三相開始。

STORM(Sorafenib as Adjuvant Treatment in the Prevention of Recurrence of Hepatocellular Carcinoma)

http://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT00692770

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3cm以上のHCCに対するTACE,TACE+RFA,RFAのRCT

Chemoembolization Combined With Radiofrequency Ablation for Patients With Hepatocellular Carcinoma Larger Than 3 cm

JAMA. 2008;299(14):1669-1677.

中国からの報告

結果
中央生存期間

TACE group:24ヶ月
RFA group:22ヶ月
TACE-RFA group:37ヶ月
HR:1.87; 95%CI, 1.33-2.63; P < .001

結論

TACE-RFAが3cm以上のHCCにおいて、生存率を改善するのにより優れている。

ただ、なぜ、JAMAなんだろうか。

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HBsAg+に化学療法2

引き続き、次の報告

Liver Int.  2008;28(1):28-38.

筆者らは、"Patients with HBV undergoing chemotherapy should be
started on lamivudine prophylaxis.と結論づけてはいました。

が、固形癌、血液癌を別に解析したら、死亡率には差がなくなった、という結果でした。

全例予防投与ではなく、ウイルス量、トランスアミナーゼを慎重にフォローして、必要に応じて抗ウイルス薬を投与開始するというスタンスでしょうか。

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HBsAG+に化学療法

HBsAG+に化学療法を行う際に、抗ウイルス薬を併用するかどうかは議論があるところ

(過去に劇症化を経験したことのある)肝臓の先生は、併用を推奨する
化学療法の立場からは、日本のある程度の比較試験で、併用しても死亡率に差がないという報告があるそうで、併用しないとする場合もある

Systematic Review: The Effect of Preventive Lamivudine on Hepatitis B Reactivation during Chemotherapy
http://www.annals.org/cgi/reprint/148/7/519.pdf

という報告

14の検討、275の投与患者、475対象
HBV再活性化、HBV関連肝炎の相対危険は、0.00-0.21であった。
予防投与群では、HBV関連肝不全例はなく (108人中0,それに対して、対象では、162人中21)4人の死亡はHBVによるものだけだった。(対象では394人中27)
Lamivudineは忍容性があり、有害事象は特段なかった。
ランダム化比較試験は 2つのみで、結論としては、HBsAg陽性で、化学療法を受ける場合のlamivudine予防投与は、HBV再活性化、およびHBV関連合併症率、死亡率のリスクを下げるかもしれない。

コメント:
現実問題として、どうするか、ですが。
考慮すべき要素としては、
1)費用効果比
2)投与せず、肝不全死した場合、訴訟で負けるのか
ということだろうかと思います。

1)肝不全の発生頻度を、RCTのみ注目すると、
Group, n/n Randomized, controlled trial*
Jang et al., 2006 (21)  0/36  3/37
        Lam+  Lam-
肝不全あり  0        3       3
なし            36     37      73
                 36     40       76
3/40-0/36=3/40
NNT=1/(3/40)=40/3=13 価値はありそう

費用は、一日638円×13=8294円/日かければ、一人の肝不全を起こさないで済む。
肝不全患者が一人起こった場合に一日あたり追加でかかる費用は、血小板、FFP、HDFが高額であることを考えると、許容されるようにも思われる。

2)日本からのレトロのデータが、これ
Nagamatsu H, Itano S, Nagaoka S, Akiyoshi J, Matsugaki S, Kurogi J, et al.
Prophylactic lamivudine administration prevents exacerbation of liver damage in
HBe antigen positive patients with hepatocellular carcinoma undergoing transhepatic
arterial infusion chemotherapy. Am J Gastroenterol. 2004;99:2369-75

基本的に、HB"e"抗原陽性例の検討であった。今回の報告は、セロコン症例のみの報告なのかは、読んでみるしかない。日本においては、この報告の結論が重要視されるのではないだろうか。

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ソラフェニブ

ソラフェニブが肝細胞癌にも適応を追加申請
http://www.cancerit.jp/CancerBulletin/diary.cgi?no=196

Median OS was 10.7 vs 7.9 mos (Sor vs P)
http://www.asco.org/ASCO/Abstracts+%26+Virtual+Meeting/Abstracts?&vmview=abst_detail_view&confID=47&abstractID=32716

肝機能異常があっても耐用性はよいhttp://www.asco.org/ASCO/Abstracts+%26+Virtual+ Meeting/Abstracts?&vmview=abst_detail_view&confID=53&abstractID=10647

ASCO見れます。
http://www.asco.org/portal/site/ASCO/menuitem.64cfbd0f85cb37b2eda2be0aee37a01d/?vgnextoid=09f8201eb61a7010VgnVCM100000ed730ad1RCRD&vmview=vm_session_presentations_view&confID=47&sessionID=407

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HCCとEGF

http://jama.ama-assn.org/cgi/content/abstract/299/1/53

JAMAなのに、まず、すごいなぁと思うのは、著者の中に日本人がたくさんいて、かつ、外国の施設で研究されていて、かつ、日本に多い、HCCの研究だということ。

内容 肝内での、EGF過剰発現が動物modelでは、HCCを誘導する。EGF遺伝子のポリモルフィズムがEGFレベルを調整する。

対象 ヒトのEGF遺伝子のSNPと、EGF発現、HCC発生度の関連を検討した。

61*G alleleポリモルフィズムのEGF発現に関連する分子機構をヒトHCC細胞株と、ヒト肝組織で検討した。

一次アウトカム測定 EGF遺伝子ポリモルフィズムが、EGFレベル、EGF遺伝子ポリモルフィズム、EGDレベル、HCCの間の関連を調整する機構

結果 EGF 61*G alleleからのtranscriptは61*A alleleの半減期の2倍超を示し、EGF 分泌はA/A cell lineよりG/G肝癌細胞cell lineでは2.3倍高かった。
血中EGF値はA/A患者よりG/G患者で1.8倍で、肝EGF値はA/AよりG/G患者で2.4倍高い。
Massachusetts研究の肝硬変患者207名のうち59名がHCCを合併。
allel頻度分布解析にてA/A患者と比べG/Gでは4倍のHCC頻度であることが判明
ロジスティック回帰分析にて、Gのコピー数が年齢、性、疫学、肝硬変重症度補正後、肝細胞癌と相関があることが判明
有意な相関はアルコール性肝硬変・肝細胞癌においてもフランス人患者で確認された

つまり、C型肝炎、肝硬変では、SNPをみて、HCCの発生リスク別にスクリーニング計画を立てることも可能なのかもしれない。

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